【大会結果】最終日 日本は中国を破って3位、チャイニーズ・タイペイが初優勝し全日程終了
2017年6月7日
6月3日より、長野市真島総合スポーツアリーナ(ホワイトリング)で5日間に渡って開催された「東アジアバスケットボール選手権大会2017兼 FIBA ASIAカップ2017 東アジア地区予選)」は最終日。決勝戦はチャイニーズ・タイペイが77-64で韓国を破って、東アジアチャンピオンに輝きました。日本は3位決定戦で中国に76-58で快勝し、3位で今大会を終了。全日程を終え、本大会は閉幕しました。
■大会結果
優 勝 チャイニーズ・タイペイ(TPE) ※初
準優勝 韓国(KOR)
第3位 日本(JPN)
第4位 中国(CHN)
第5位 香港(HKG)
第6位 マカオ(MAC)
※本大会の上位5チームには、本年8月10日(木)~20日(日)の期間、レバノン・ベイルートで開催される「FIBA ASIAカップ2017」の出場権が与えられ、アジアチャンピオンを目指して争われます。
3位で終えた「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チームのコメントをご紹介します。
■ルカ・パヴィチェヴィッチ ヘッドコーチ
昨日の試合をディフェンスからしっかりと修正し、試合開始から激しくプレイすることができたのが勝因です。オフェンスリバウンドを取って、ターンオーバーを奪うディフェンスをすることができました。
日本はこのような試合を試合開始の1分目から最後の40分までこなすことができるチームです。昨年12月から強化してきたことが、今日の試合ではうまく形となって表現できていました。日本の試合映像を見て、短期間の中でこのチームに植えつけられることはディフェンスに対するマインドだと思いました。身長が低く、身体能力で劣ることも多い日本が世界で戦っていくためには、完璧なディフェンスを40分間徹底しなければなりません。
私の仕事としては、オフェンスと同じくらいディフェンスでも頭を使ってプレイすることを伝えてきました。ただ全力でプレイするだけではなく、心の底からバスケットボールを理解することが必要です。
この大会を優勝で締めくくれなかったのは残念でしたが、今大会においては一つ一つの試合ではなく、選手それぞれの課題に取り組むことに対して準備していました。チームとして取り組んできたことの一定の成功を収められ、オフェンスがうまく機能しない時にこそ、ディフェンスを積極的にやっていくことの大切さを選手たちには分かってもらえたと思います。常に選手たちは全力で努力してくれましたが、まだまだ完璧ではありません。プログラムとして積み上げてきたことを、今後も生かしていってほしいです。
■♯15 竹内 譲次 選手(アルバルク東京) ※キャプテン
今日の試合においては、昨日のゲームからどれだけ自分たちが修正点を修正できて、なおかつルカヘッドコーチが指揮を執る最後の試合で、自分たちが一番素晴らしいバスケットをコート上で表現したいと気持ちがすごくありました。それはチーム全員が思っていたことであり、それが前半の良い出だしにつながり、40分間通して激しいディフェンスができ、最後のリバウンドを取りきるまで、コーチが求めるバスケットボールをある程度は表現できたと思います。
昨日の準決勝では相手に最後のリバウンドを取られたり、ターンオーバーしてしまって自分たちのミスから相手に勝利を渡してしまった悔しい気持ちがやはりあります。しかし、この敗戦から予選ラウンドでいくら良い試合をしても、大事な試合で勝ち切る力は今大会に限らず今までの日本の課題でもありました。その壁を打ち破れるようなバスケットをしていかなければならず、そのための準備を今後の大会でしっかりまた、この反省を糧にしっかり準備していきたいです。
■#6 比江島 慎選手(シーホース三河)
昨日の敗戦から気持ちをしっかり切り替え、全員が決勝に臨む気持ちで、モチベーションを高く持って試合に入ることができました。先発メンバーが激しくプレイし、相手にやらせてはいけないプレイをさせず、しっかりリバウンドを全員で取ることもでき、そこから良い攻撃も出すこともできました。
昨日の修正点をしっかりと修正できるところも、ルカコーチに見せることができたと思います。これまでルカコーチから教わった今後の日本が向上して行くためのバスケットボールを、今日はしっかり表現できたのが勝因です。
■#18 馬場 雄大選手(筑波大学4年)
2020年の東京オリンピックで結果を残すことを一番に考えています。そのためにも常に挑戦していきたいです。どんな環境でも満足せず、技術を身につけるために、日々の過ごし方から何事にもトライしていきたいです。まだまだ日本のバスケットボールはこれからですし、今後は新しい選手も入ってくると思っています。皆さんには期待していてほしいです。
連日会場にてご声援いただきまして、誠にありがとうございました。
「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チームは、ルカ・パヴィチェヴィッチ ヘッドコーチからアルゼンチンの名将、フリオ・ラマスヘッドコーチにバトンが渡されます。さらなる世界レベルへとスタンダードを引き上げていき、2020年東京オリンピック出場を目指して一層の強化を進めていきます。
今後も「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チームへのご声援をよろしくお願いいたします。
次戦、「AKATSUKI FIVE」の国内戦は、女子日本代表チームが、来る7月8日(土)・9日(日)に、ウイングアリーナ刈谷(愛知県刈谷市)で「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2017 三井不動産カップ」を開催します。
トム・ホーバス ヘッドコーチの下、アメリカ遠征〜ヨーロッパ遠征を経て強化を行なってきた「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームが、オランダ代表と対戦。インドで開催される「FIBA女子アジアカップ2017」でアジア3連覇を目指す「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームの壮行試合でもなる「三井不動産カップ」で世界レベルの戦いをご堪能ください。
なお、チケットは、今週末、6月10日(土) 10:00より発売を開始します。