【レポート】4日目 「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チームはチャイニーズ・タイペイに73-78で敗れ、中国との3位決定戦へ
2017年6月7日
長野市真島総合スポーツアリーナ(ホワイトリング)で開催中の「東アジアバスケットボール選手権大会2017兼 FIBA ASIAカップ2017 東アジア地区予選)」は4日目、決勝トーナメントに突入。
「AKATSUKI FIVE」男子日本代表チームは、準決勝でチャイニーズ・タイペイに73-78で敗れ、目標に掲げた優勝には届きませんでした。本日6月7日(水)の最終日は、19:00より中国を相手に3位決定戦へ臨みます。
「試合の入りの悪さと前半で立て直せなかったのが一番の反省点です」と敗因を挙げた#8太田 敦也選手。前半だけで26-40と大きく点差を引き離されます。チャイニーズ・タイペイが挙げた40点のうち、約半分となる18点をセンターの#50 DAVIS選手に奪われてしまいました。「簡単にポジションを取らせないこと、そしてリバウンドを取らせないこと」を試合前に指示を出していたルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ。ですが、「フィジカルの部分でうまく対応できなかったことで流れを作られてしまいました」とマッチアップした#8太田選手は振り返ります。失点とともに、前半は日本の16本に対し、倍近い30本のリバウンドを相手に取られたことで点差を離されました。
21本取られたオフェンスリバウンドと自ら犯した12本のターンオーバーにより、「合計で33回の攻撃権(ポゼッション)を損してしまいました」とパヴィチェヴィッチ ヘッドコーチは集中力を欠いたプレイを指摘。#6比江島 慎選手は「出だしからソフトに入ってしまったことで僕たちらしい激しさを出せず、ヘッドコーチが求めるバスケットも出すことが出来ずに終わってしまいました」と話し、#24田中 大貴選手も「追いつきそうな時でも、オフェンスリバウンドなど細かいところを疎かにしてしまったことで、自分たちでチャンスを潰してしまった印象があります」とパヴィチェヴィッチヘッドコーチが指摘した点を選手たちも自覚しています。
前半はパヴィチェヴィッチ ヘッドコーチが求める激しいバスケットが形を潜め、ゴールに向かう意識が見られず、これまで強化してきたピック&ロールで打開することも出来ませんでした。逆にチャイニーズ・タイペイの方がフィジカル強く思い切ったプレイをしたことが、点差が離れた要因です。しかし後半になると、しっかりと身体を当てることを厭わずにディフェンスからプレッシャーをかけたことで、徐々に点差を縮めていきます。
「もう一度、フィジカルを強く戦うことができ始めたことで、相手を疲れさせることはできたと思います」と後半に修正した点を#8太田選手は挙げ、そこから流れが変わりました。代わって入った#43永吉 祐也選手がパヴィチェヴィッチ ヘッドコーチの教えを守り、#2富樫 勇樹選手とのピック&ロールから打開します。しかし今日の日本は不運にも見舞われ、後半開始3分、相手との接触により足を痛めた#2富樫選手がベンチに下がるアクシデント。それでも#0橋本 竜馬選手や#18馬場 雄大選手がチームに活力を与えるプレイで引っ張り、最大21点差開いた状況から5点差まで詰めることに成功。しかし、「集中できていない時間帯もありました」とパヴィチェヴィッチヘッドコーチが指摘するように、自らのミスでそのチャンスを逸してしまいます。最後まで諦めずに追い上げる姿勢を見せましたが、この試合に限ってはよりハードにプレイしたチャイニーズ・タイペイに及ばず、決勝進出を果たせませんでした。
昨年12月から世界レベルの技術を惜しみなく伝授し、日本のスタンダードを引き上げてくれたルカ・パヴィチェヴィッチ ヘッドコーチにとって、本日の3位決定戦が日本代表としてラストゲームとなります。#24田中選手は「激しいディフェンスやリバウンドをし、オフェンスではもっともっとボールを動かして、ヘッドコーチが求めるプレイを高いレベルでできるようにし、今までで1番良いゲームができるように臨みたいです」と勝利を誓いました。
対戦相手の中国は21歳以下の若いチームとはいえ、 ロスター12名中8名が200cmを越える大きなチームです。#6比江島選手は、「高さもスピードもあり、若いメンバーである分、アグレッシブに向かってくると思います。高さに勝つためにも、質の高いバスケットをしなければ攻められないと思います。集大成として日本らしいバスケットをお客さんにしっかり見せて、しっかり勝ちたいです」と気持ちを切り替え、表彰台を死守する戦いに向かいます。
3位決定戦「中国vs日本」は今夜19:00より、決勝戦「韓国vsチャイニーズ・タイペイ」は16:45より、それぞれティップオフ。優勝争いには進めませんでしたが、最後の試合で勝利を飾れるよう、引き続きご声援よろしくお願いいたします。
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